地球環境を守るために
丸善ライブラリー ISBN4-621-05168-7 C0260
「地球に優しい」とは、具体的にどのようなことなのだろうか。省エネルギー、省資源、リサイクル等々、個別の活動で地球環境の問題は解決できるのだろうか。
著書より
環境問題とは、具体的に何が問題であり将来はどうなるのか。
地球環境問題を現在の開発テーマやビジネスにどのように反映させるべきか。
名刺等を再生紙で作成したり、生分解性プラスチック製品を使用したり、リサイクル活動をすることが、環境改善に本当に貢献しているのか。21世紀に向けて現在の日本人に求められているのは、地球環境問題の全体像から各自の立脚点を認識し、民族や個人の世界観、社会システムなどを理解した上で行動することではないだろうか。
目次
第1章 日本が早急に解決すべき地球環境問題
第2章 固形廃棄物問題の現状と解決策
第3章 気体廃棄物を解決するためのエネルギー問題
第4章 地球環境問題と日本の対応
第5章 地球環境問題と日本国家の役割
第6章 地球環境問題と個人の対応
第7章 21世紀に向けての日本の地球環境対策は何か
第8章 「環境に優しい」度合いの定量化
第9章 日本企業が考えている「環境に優しい」商品と行為の実態
間違っている!日本の環境戦略
日新報道 ISBN978-4-8174-0705-4 C0051
日本人は「欧米の地球温暖化詐欺事業計画」に騙されている
著書より
本社の目的の第一は、日本の環境戦略を提案することです。第二は、環境改善運動や投資又はビジネスを実施する場合に、方向を間違えないための正しい情報を提供することです。
日本の環境問題政策は官僚主導であり、彼らに都合のよい情報だけがマスコミを通して報道されています。例えば、クライメートゲート事件のように全世界で問題になっている地球温暖化問題の根拠を揺るがす事件も、日本ではほとんど報道されません。
官僚たちは、日本の環境戦略を欧米の路線に追従することであると錯覚しています。国益を損ない、世界の環境問題に何ら貢献しない京都議定書がその具体的な悪しき成果です。
地球環境問題は、資源利用効率化のような合理性の追求だけでなく、例えば、捕鯨問題のような価値観の対立も関係します。本書では、価値観に関係する分野、気象を中心としたサイエンスの分野、政治・経済・組織に関係する分野を扱っています。
世界秩序を欧米が取り仕切る時代は終了し、中国やインド等の新興国の興隆により多様化した揺れ動く世界の情勢に対して、省益と自己保身しかない日本の政治家・官僚・御用学者の稚拙な政策は日本産業を弱体化させ、国民生活を困窮させるでしょう。
目次
はじめに
1.環境問題とは情報戦争である<情報の本質とは何か>
2.環境問題が国際政治の中心になった理由<冷戦の終了と新興国の勃興>
3.科学的根拠なぞ最初から存在しない温暖化問題
科学的根拠①地球の大気温度は自然現象として常時変動している
科学的根拠②温暖化は生物にとって好ましい現象である-ゴアのウソ検証
科学的根拠③温暖化ガスは最重要でありCO2は脇役にすぎない
科学的根拠④自然現象で大気温度が上昇しCO2が追従する
科学的根拠⑤自然の中で人間が使用する化石燃料由来のCO2はわずか
4.欧米の環境戦略を推理する<温暖化CO2説を欧米の立場で考え事業化する>
5.クライメートゲート事件の概要<温暖化CO2説のエセ科学の具体的証拠>
6.IPCCを信用するな <その実態は英米の環境戦略ビジネス組織>
7.日本が京都議定書を廃棄する必要性<京都議定書は何を決めたのか>
8.日本はどうして簡単にだまされるのかの<官僚政治の問題点と組織改革>
9.未知なものに対する対応方法<予防原則の問題点>
10.江戸時代に学ぶ <閉鎖空間の地球は江戸時代が理想的モデルである>
11.自然をどのように認識すべきか<価値観や宗教的視点が重要になる>
12.環境問題と資源問題 <エネルギー資源は枯渇するのか、潤沢なのか>
13.日本の環境戦略はどうすべきか<日本の環境戦略はこうすべきだ>
14.環境にやさしい度合を決める合理的な方法 <環境への優しさの意味の定義>
15.環境改善指数(EII)の概念と定義<改善の度合いを数値で示すことの意義>
16.環境改善指数(EII)による評価事例<環境にやさしい度合いの定量化事例>
①日本が京都議定書から離脱する行為
②生分解性プラスチックは環境にやさしい製品か
③バイオ燃料の導入を推進する行為
④ 再生紙の名刺等への利用する行為
⑤中小溶融型ゴミ焼却炉建設を中止する行為
⑥汎用プラスチック製品のリサイクル製品
⑦ペットボトル(=PET)をリサイクルする行為
⑧ 最新型火力発電所を日本国内に建設する行為
⑨日本の捕鯨を推進する行為
⑩農業政策を変更し、農地に都市と同様に課税する行為
⑪日本政府が食肉の輸入自由化を決めた行為
⑫電池を再利用する「エネループ」の環境にやさしい度合
⑬ワニの養殖ビジネスを推進する行為
⑭食糧危機に備えるための石油蛋白研究を再開する行為
資料1:日本人の情報操作の問題点
資料2:地球の歴史での大気中のCO2濃度の変移
資料3:宇宙活動が地球の気候に与える影響
資料4:化石燃料から発生する大気中に残存するCO2量を計算する
資料5:現在の気象学で認められている事項の要約
資料6:クライメートゲート事件で公開された重要メールとプログラムの解説
資料7:京都議定書のカラクリ
資料8:予防原則と神学論争の類似点とその害毒
資料9:リスクマネジメントの方法
資料10:江戸時代の自然観と資源問題
資料11:地球環境問題における日本人の自然観の功罪
資料12:マルサスの人口論は現代でも通用するのか
資料13:世界の人口問題の現状
資料14:日本は本音と建前を使い分ける知恵が必要
資料15:環境改善指数=EIIの解説
あとがき